『ルドルフ・シュタイナー希望のある読書』2023年2月15日(水)84回2023年02月15日

 R・シュタイナー著『神智学』(高橋巌訳、ちくま学芸文庫)の5回目の 読書です。
 今回は「二 人間の魂の本性」(p38~39)を読みます。

 下記のキーセンテンスをとりあげました。

(p38より)
 「人間の魂の本性は固有の内面世界であり、この点でその体的本性から区別される。この固有の世界は、もっとも単純な感覚的知覚に注意を向けるだけで、ただちに立ち現れてくる。」

(p38~p39 にかけて)
 「…私は、自分の身体の諸感覚をもって、他人もまた知覚するであろうところの朱ぬりのテーブルを知覚することができる。しかし他人のもつ、色の感覚を知覚することはできない。
 したがって、感覚的知覚は魂的内容に属する、といわざるをえない。この事実がまったく明瞭に把握されるなら、内的体験を単なる脳のプロセスもしくはそれに類した事柄とは見做さなくなるであろう。」

(p39より)
 「感覚的知覚に続いて、感情がこれに加わる。ひとつの知覚体験も快または不快を人間に感じさせる。それも彼の魂の内的ないとなみの現れである。しかし人間は、感情の中で、外から彼に働きかけてくる世界に対して、第二の世界を創り加える。さらに第三のもの、すなわち意志がこれに加わる。意志によって、人間はふたたび下界に作用を及ぼす。」
 「このように魂は、人間固有の世界として、外界の対置されている。」

 この「二 人間の魂の本性」は2ぺージの短い文章である。ここから私が気がついたのは、魂とは人間の個性そのものであるということである。

 R・シュタイナー著『神智学』(高橋巌訳、ちくま学芸文庫)には電子書籍版があります。その両方を使って読んでいます。
 けれども、電子版と紙版はページの取り方が違っていますので、紙書籍のページを使っています。

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