『ルドルフ・シュタイナー、希望のある読書』 2017年3月31日、19回2017年03月31日

マザーグース(ナーサリー・ライム)と
 『飯館村の母ちゃんたち・土とともに』上映会・トークショウ

 この間絵本を中心にした読書が続いている。その流れの中でマザーグース(ナーサリー・ライム)に触れて今入れ込んでいる。谷川俊太郎訳をスタートに北原白秋訳に触れ、和田誠訳、鳥山淳子訳、渡辺茂編、平野敬一編等々からマザーグースの真髄に心をよせている。日本のわらべ歌や唱歌もマザーグースの抒情的側面、教育的視点で近いものがある。けれどもマザーグースはそれらのリリシズムや道徳を共有しながら、わらべ歌や唱歌よりはるかにひろくたくさんの観点を持っている。言葉のリズム的面白さ、社会的視点、政治的風刺や寓意、映画や文学の引用他等々。
 70歳を超えてからマザーグース(ナーサリー・ライム)に浸るのも心を楽しく広げてくれる。
 マザーグースは英語圏民衆の中から生まれた童謡なのだ。

 3月31日今日の朝刊に、福島県飯舘村役場が「避難指示解除いいたて」を広告掲載していた。「までいの村に 陽はまた昇る」と銘打ち、感謝をチカラに、未来へ、きょうの一歩から。と書き添えている。アメリカの文豪ヘミングウェイの『日はまた昇る』を連想した。飯舘村は被ばくからの再生を決意。全国の支援者に感謝と今後の前進の主体性をアピールしていた。
 夜のテレビニュースで飯舘村菅野村長、浪江町馬場町長の除染区域の避難解除についてコメントを紹介していた。
 ふり返ると、私自身飯舘村除染に参加してきた。その経過をこのブログで書いてきた。
 「今まで2年に近い歳月、2014年4月から2015年12月まで、福島県に身を置いて飯舘村除染作業に就いてきた。2014年は伊達市月舘町のT建設月舘宿舎から飯舘村除染に就いた。2015年は三春町大平のYCG三春宿舎から飯舘村除染に就いた。」とある。
 http://ogawatoshiki.asablo.jp/blog/2015/12/23/7959632

 しかし、今このことについて語るのはやめよう。まだ帰還困難区域の除染作業、あぶくま山地森林の除染作業が終わっておらず、残っている。帰還困難区域の住民が故郷に戻るのはまだまだ先で、永い年月が必要である。さらに若い子育て世代が帰還する条件が整うまでには時間がかかる。70歳の年齢制限で除染作業に参加出来ない私に出来ることは、福島県の再生、飯舘村の復活を祈り、遠方から声援を送ることだけである。
 「がんばれ福島県。がんばれ飯舘村」と。
 
 一つ書き加えたい。『飯館村の母ちゃんたち・土とともに』上映会・トークショウが、武蔵浦和コミュニティーセンターで開催されます。開催日時は5月9日火曜日の午前10時から。飯舘村民で映画に登場する菅野栄子さんのトークがあります。この映画の自主上映企画と呼びかけは、パルシステム元理事長、現在岩槻安穏朝市協力隊代表の濱口廣孝さん。